どーも。まさに書き入れ時のぼくです。
この10月は攻めてます。
八経ヶ岳登って
今回の石鎚山
そして今週末は長野県です。紅葉シーズンですからね~って雪降る前にね~
はい
愛媛県
日本百名山
西日本最高峰
石鎚山1982m レポートです。
はい昨日の続き…
弥山登頂してホッとはしましたが実はここからなんです・・・
石鎚山の頂上 実はこの弥山ではなく ガス向こうの天狗岳!
これが…目視でね…とても行けるような道じゃないわけ!
ナイフリッジ?ナイフエッジ?って言って稜線が左右ともキレていて しかも通常こういう山では鎖などの整備が行われていることが多いんですがこの山は修行道場にもなっていることから一切のヘルプ機能対策が一切ありません。落ちたら死ぬやつです。
明らかに道?岩?は狭いし細いし片側が完全にキレてんです。断崖絶壁ですよ!
一瞬躊躇しましたが…ここまで来て頂上に行かないとか あり得ないわけで。
すると後から来たお父さん3人がサックサク進んで行くではありませんか!?これはチャンス!と後に続きます。
【10:58 弥山をスタート】
いや・・・マジで怖い。
死ぬ!
これあかんやつや!
僕ね 足すくんで動けへんなったん初めてです。
恐ろしわーーーー!!!!!
各地の断崖絶壁っていろいろ立ってきたけどね・・・
こんなに怖いのん・・・お兄さんはじめて?ハイはじめてです。状態であります!
めっちゃくちゃ怖いけど動かな進まへんし動かな戻れへん。
“勇気ふり絞る”…か・・・こんな時に使うんだきっと。
しっかし んまぁ前を行くお父さんの足取りよ。普通の道を歩くかのごとく…「うわー落ちたら死ぬなー」とか笑いながらスイスイと…。この白帽子のお父さんの足かけた先は完全直角に切れ落ちてますしね。
ぼくはというと一歩一歩丁寧に確認しながら歩を進めます。
自分の手足をここまで信用出来ひんのも初めてです。
恐ろしい道をなんとかかんとか進んで無事に 天狗岳登頂出来ました!
【11:08 石鎚山天狗岳1982m 登頂】
同時に登頂したお父さんに
「写真撮ってくれる?」って言われたので撮りあいっこ。こっちは Tシャツの顔そのまんまの気持ちですしね…。
「お父さんらスゴいですね!ぼく恐ろしくってホンマにやっとの思いでここまで来たのにスイスイ来はりましたもんね!」
「にいちゃん初めてか?どうりで屁っ放り腰やったな^ ^どこから来たね?」
「京都からです」
「おー京都からね!そりゃここ(天狗岳)まで来んとね!僕らはもう何回だ 5~6回来とるし慣れたもんよ。」
「いやいや、5~6回で慣れる自信ないですよ^ ^:」
「僕らもう少し先まで行くが兄ちゃん一緒に行かんかい?」
「ぼくもうお腹いっぱいです^ ^:どうぞ行って来てください!お気をつけて~」
なんて世間話して僕は一人恐怖噛み締めタイム突入。
3人のスゴイ人たち二組目でした。
するとね天狗岳の標近くで立ってる地下足袋のお兄さんを見かける。
「あれ?いつの間に?どっから来はったんかな?」と思た瞬間に…
それはもう凄いスピードでシャシャシャーーー!と稜線の道を駆け出しました! 時にはまるで忍者のようにピョンピョン跳ねながら来た道を戻っていくではありませんか!?
いや…ちょっと上手く説明出来ないんですが一歩間違えれば死ぬ道なんですよ!?そこをあなたそのスピードと躍動感で行く普通!?考えられへん!!!!!
写真か動画撮らなあかんやつでした。
ぼく固まってました・・・見惚れた!見惚れてしもた!
あの向こうの弥山まで戻られるのをずーっと見惚れてました。
いやースゴかった…。
とりあえず…キミも戻らなあかんの覚えてるか?はい。
というわけで頑張って戻ります。
なんとか帰りはシュッといけました^^;怖いは怖いよホント^^;
天狗岳行こうと考えてる方はめちゃくちゃ怖いし覚悟して臨むことをおすすめします。
【11:48 弥山到着】
あー長いかなブログ・・・明日にまわそっかな・・・
いや・・・このままいこ!いくんかい!
弥山に戻るとすごい人でした。割と広いからゆっくりご飯も食べられますね。
ぼくはもう満足してしまっているので写真だけ撮ってもらってシュッと下山開始。
山小屋にも寄らず・・・トイレにも行かず・・・ご飯も食べず・・・下山!
【11:52 下山開始】
そうそう帰りのこの巻道。階段が設置されてんですがこれ普通で考えたら怖いですよ。
だって手摺ないし!!もし足滑らせたら奈落の底へですよ。
天狗岳行ったぼくはもはや何も感じない。。。これやろな・・・この慣れが事故に繋がるんやろな・・・気を付けないと。
はい もぉサックサク下りていきます。
で
しばらくするとね・・・
なんとね・・・
さっきの忍者が現れたんです!!!!!!
顔見た瞬間に「あーーーーーーー!!!!!!」って呼び留めてしまう。
なんとこの方 歩荷さん(山の上に食料などの荷物を背負って行き来する人)でした。
さっきとは違い ものすごい荷物を背負ったはります。
「いやさっき 天狗岳でお見掛けして感動してたんですよ!歩荷さんやったんですねー!!!」
「すごいですね!ホンマに鉄人ですね!!(ぶんぶん握手)」
爽やかな笑顔でお話ししてくれました。
次の山小屋に向かわれる後姿をいただきました。
※山小屋のあるどの山にも歩荷さんはいます。ちゃんと一声かけて写真撮ってもらいましょうね。
3人目のすごい人でした。
下山し始めて20分ほどで空が明るくなってきました。
あっという間に成就社です。
【13:04 成就社到着】
パンパン!
”ちゃんと無事に帰してくれてありがとうございました” して~
サクサク。
サクサク。
ロープウェイ駅に到着です。
【13:21 成就駅到着】
ここで4人目のすごい人と出会います。
昨年肺がんを患い今年最初に手術。50半ばで仕事をリタイヤして日本中を見て回っている方でした。
全国を車で移動されているらしくこれから九州へ向かうと仰ってましたね~。
癌になり復活はしたけども今まで仕事ばかりで何も見てこなかった自分の人生を「やり直しじゃないけどね~もったいない人生にしたくないんだ。今しかできないこと今だからできることをね~一生懸命やろうって。」
死を間近に感じた方の説得力っていうか気持ちがね なんか感動したわけ。
ニュアンス伝わりますかね?素敵な笑顔のおっちゃんでした。
【13:40 ロープウェイで成就駅を出発】
おっちゃんと一緒に乗り込む。
一緒になった周りの方ともいろいろお話ししながらのロープウェイ8分
こんなんもまたいいですね^^
【13:49 下谷駅に到着】
最後に「いつかまたどこかで^^」って言って石鎚山を後にしました。名刺でも渡しとけばよかったかな^^
名刺・・・ん?あれ?いや・・・なんか作るか・・・
またも良いこと思いつく。。。えへえへ・・・。
なんも食べてなかったから帰りに石鎚山SAに寄って
懐かしの必殺じゃこてん買って6時間かけて京都に帰りました。
【石鎚山の感想】
四国は愛媛県、日本百名山 石鎚山。とてもカッコいい山でした。鎖場ありナイフエッジあり、距離こそ短めですがしっかり登山できるので今のところ僕の中で西日本一面白い山になりました。ってまだ22個目の山ですけどね^^;ここはね~もう一回登りたい山やなってホンマに思いました。初めてちゃうかな・・・再訪したいって思ったの。
京都からだと往復10時間以上かかるからまぁまぁしんどいですけど一泊で来れば楽しめるんじゃないかと思います。個人的に懐かしい場所の愛媛県。父方の田舎が愛媛でして小さいころによく連れてきてもらいました。地名なんかも聞き慣れた場所も多く 今回は帰りに一六タルトとじゃこてんゲットするのも行程に入っていました。石鎚山と合わせて四国観光とかとてもいいと思います。
はい
というわけで22回目の登山、11個目の日本百名山 石鎚山 グッドマウンテンでした。
【下りコースタイム】
11:20 天狗岳下山
11:32 弥山下山
12:47 成就社
13:20 ロープウェイ成就駅
13:40 ロープウェイ搭乗
13:50 石鎚山駐車場到着
下りトータル2時間(休憩含む)
【登りコースタイム】
8:30 下谷駅
8:40-8:48 ロープウェイ
8:50-9:04 成就社
9:16 登山開始
9:54 ためしの鎖
10:10 夜明峠
10:17 一の鎖
10:28 二の鎖
10:38 三の鎖
10:51 石鎚山弥山登頂
10:58 弥山出発
11:08 天狗岳登頂
登りトータル2時間20分(休憩含む)
【装備】
NEWザック(マムート安売り品 禁断の白)、厚手上下インナー、Tシャツ、短パン、キャップ、ゴム付き軍手、メリノソックス、キャンプ4
【ザックの中身】
水1リットル、行動食、ストーブ一式、レインウェア(NFオールマウンテン、モンベルパンツともにゴアテックス)、ファーストエイド他