【ナメたらあかん富士山登山】準備して行けば初心者でも必ず登れる山です

どーも。初登山が富士山のぼくです。

僕の登山人生はここから始まりました。

最近富士山のニュースがたくさんやっているので僕の経験もここでご紹介しようと記事にしました。

これは7年前の記録です。

須走ルート


京都から車で片道5時間

いつも遠目に見ていた富士山の麓までやってきました。

生まれて初めての登山…日本一の富士山!

こちらに来てから まだ富士山は僕にその姿を見せてくれません。

(初登山ももちろん曇り空でした。)

道の駅には早く着いて1000mあたりの標高で体を慣らします。

夕方、友人と合流してシャトルバスで須走口(五合目)を目指します。

こんな場所でもお仕事の友人社長・・・

五合目須走口です。

すでに頭痛がしてます。標高1500mですもんね(ー ー;)

20時30分までやってる須走五合目売店

ここで足りないものを買いたしたらいいと思います。

1時間ほど五合目で体を慣らして いよいよ出発。

登山スタート


さぁいよいよ初登山です。

とにかく岩石(溶岩)だらけで ホンマに歩きにくいと思ったのが第一印象です。

(他を知りませんでしたから登山てすごい大変だと改めて感じたのを思い出します)

なるべく息が上がらないように息を整えながら

雲に包まれた富士山を 一歩一歩ゆっくり登っていきます。

富士山て 歩きやすいイメージがありましたが実は過酷なんですよね~。

友人の慣れた案内で 六合目までは本当に良いペースで登っていきます。

日ごろ鍛えておいてよかった。

足腰は平気。

空を見上げると 見たことのない星空

偶然にもペルセウス流星群も重なり 流れ星をいくつも見ることができました。

六合目までは星を見て感動する余裕もありました。

スマホカメラでは一切伝わりませんけどね^^;

初高山病


この後の写真…一切無し…。

登山開始3時間

徐々に息の上がりも早くなり 呼吸を整えようと意識しないとゼーハーが酷くなってきます。

事前に調べていたから深呼吸をしながら たくさん酸素を体に入れる作業。

0時半 七合目(3090m)手前

体に異変です。

急激に寒さを感じ始め七合目着いてすぐに防寒着を着込みます。
(※実はこの寒気が高山病のシグナルなんです)

若干ボーッとしだしていますが 体はまだなんとか大丈夫。

さぁここからです。

一歩二歩がキツくなり、息がすぐに上がり身体にも倦怠感が出始め

止まっては一歩二歩をくり返し ジグザグの岩場を一歩ずつ登ります。

1時過ぎ 八合目手前(3350m)

急に頭痛とともに吐気が襲います。

その瞬間、一気に嘔吐。

二度三度吐き、胃の中は空っぽに。

この時から頭はさらにボーッとしだす。

そこで先ほど(七合目であまりの寒さに上着を着込んだ時)の場所に携帯を忘れた事に気付く。

友人には先を進んでもらうことにし 僕だけで取りに戻る事に。

七合目まで戻れば また復活するだろうと降りましたが

本当の地獄はここからでした。

恐ろしいほどの寒気と頭痛と吐気。

ここから4時間戦う

服は着込んでるにも関わらず震えが止まらない。

大便ももよおします。七合目には有料のトイレがあり 駆け込む。

トイレを済ませ 外に出ても一向に体の不調はおさまらない…

おさまらないどころかどんどん酷くなります。

寒気、頭痛、吐気の無限ループに入り体は最悪の状態です。

ただ、会社休んで富士山まで来て 頂上まで行けず このまま帰る選択肢は僕にはなかった。

「御来光だけは。。。」

ここから約4時間、吹きっ晒しの場所で地べたに寝転がって寒気と頭痛と吐気に耐えながら御来光を待ちます。

体の震えはガクガクして止まりません。高橋名人の右手以上の震えです。

「オレ死ぬんちゃうか?」

初めて死を感じました。

5時前ついに御来光

須走ルートはどこからでも御来光を拝む事ができます。

体を無理矢理起こし 持てる力を振り絞ってシャッターを押す。

「やっと下山できる。」

高山病は高度を下げると治ると聞いてたから

大砂走をフラフラになりながら降りていきます。

途中途中も吐気は止まらず…が吐くものもないし すでに飲み水もない。

自分の体じゃないって思うくらい 重くダルく 治る気配はない。

なんとか五合目入口の山小屋までたどり着き 水を買って口にします。

ここまで戻っても治らず 山小屋の外で30分ほど横になる。

山小屋の人に 「ここは寝てもらうとこじゃない。」と注意され

キツい体を起こして最後の山道を歩きます。

ここもキツかった。

なんとか須走口に到着し 倒れ込むようにバスに乗車。

しかし 駐車場のあるバス停に到着しても一向に良くなる気配がありません。

「これはマズい。。。」

駐車場の警備員さんが道端で倒れている僕を見つけてくれ、脇にあるプレハブ小屋で寝かせてもらえることになり

3時間くらい寝ました。

ふと目が覚めると ようやく体の不調がマシになっていました。

これが僕の初登山初高山病でした。

何ヶ月も前から計画して それなりに鍛えて準備して 当日を迎え

結果 中途半端に富士山を降りるて…

ここ最近…いや 自分の人生振り返っても ここまでの挫折感は なかなか無い。

こと体を使う事は 割と気合でなんでもこなす方ですが

まさか自分が高地気圧に弱い”虚弱君”やったとは夢にも思わなんだ。

下山中も地獄、下山後数時間 動けませんでした(ー ー;)

状態的には こんな感じかな〜…

割れそうな頭痛、高熱が出た時の体のフラフラ感、ノロウィルスでおう吐しまくり

で且つ氷点下の寒さに震えてる感じ。

プラス脱水症状も併発します。

高山病はどれだけ鍛えててもなる人はなります。

その症状は大なり小なりありますが酷い場合は死にます。

体質やから 病気と同じ。

行ってみな わからん?

まさか…

自分がですよ・・・。。。

今回、何年も前から連れてってほしいとお願いし続けて

ようやく かなった 富士山 初登山。

悔しいし 死ぬほどキツかったし 友人には迷惑かけたし

初の富士山登山はなんの達成感も得られず。

ほろ苦い思い出には なりました。

でも

これが山の厳しさなんやと貴重な経験が出来て良かったです。

富士山

結局、最後の最後まで姿を見せてくれませんでした。

2日目は晴れてたのにな。

「お前にはまだ早い 鍛えて 出直してこい」

そう言われてるようです。

また大きな目標が出来ましたよ。

リベンジ!

高山病克服して僕はもう一度 富士山にチャレンジするって決めました。

※翌年富士山登頂出来ましたがその後7年登り続けた結果、高山病は治りませんでした。

友人にはホンマにお世話になりました。

ご一緒できて良かったです^ ^

「増原さんの分まで頑張って頂上行ってきましたよ!」

と最後 写真をくれました^ ^

富士山登山の準備


装備:防寒対策(厚手ダウン)・カッパ(上下のモノ)・ヘッドライト・栄養補給食・十分な飲み水・サングラス・帽子・手袋・足首まである慣らした登山靴・トレッキングポール(あれば随分楽です)・タオル・テーピングやバンドエイドなど

歩き方:焦らずゆっくり登る。登山口で1時間以上は体を慣らす。水分はこまめに摂る。呼吸を乱さないように歩く。カロリー摂取しながら。

早めの対策:頭痛が来たらすぐに頭痛薬を飲む。この時胃薬とともに飲むと良い。足の裏や指が痛くなったらすぐに靴を脱いで対策する。脱ぎ着を邪魔くさがらない

僕のような高地虚弱体質な方へ


僕の体質:頭痛持ち、なんでも酔う(車、船、酒)、雨の日や気圧の変化で頭痛が来る

〇ゆっくり登る。頭痛が来たらすぐ頭痛薬飲む。呼吸を乱さない。寝不足は絶対なし。水はこまめに飲む。病院でダイアモックス処方してもらって飲んで登る

とこれが僕の登山スタートになる富士山登山でした。

皆さんも体調管理と下準備だけはしてもらって万全の体制をもって臨まれることをお勧めします。僕のような高地虚弱体質は珍しいですが症状が出たら素晴らしい景色も入ってきませんから^^;

参考になればと思います。